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無料でプレイ可能!死神になりきるVRアドベンチャー「Reaping Rewards」を紹介

2017/06/18 11:45

死神になり、人々の死を看取る…そんなショッキングな物語を描くVRアドベンチャー「Reaping Rewards」(リーピング・リワーズ)のプレイレビューです。

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死神になり、人々の死を看取る…そんなショッキングな物語を描くVRアドベンチャー「Reaping Rewards」(リーピング・リワーズ)が発表された。

HTC VIVEに対応し、Steam Storeから無料でダウンロードできる。

とりあえず無料ということで、どんなゲームなのか、ネタバレにならない範囲でプレイレビューしてみたぞ。

Reaping Rewardsとは

Reaping Rewards(リーピング・リワーズ)…。直訳すると「死神の報酬」とでも言うべきだろうか。

その名の通り、主人公は死神となって死期が近づいている病人たちを死に誘う…というちょっとブラックな内容となっている。

HTC VIVEやOculus Riftに対応し、モーションコントローラーを使用してストーリーに関わる感情的な選択を行っていく。

アドベンチャーとは言え、ボリュームは少なく、どちらかというとショートムービーに近いだろうか。

だが、ハンドコントローラーを持つ手が、死神の、骨だけになった不気味な手となっているあたり、中々の臨場感だ。

ネタバレになってしまうかもしれないが、不気味ではあるが、ホラー要素は希薄。いきなり驚かすような、心臓に悪い演出はないので安心してほしい。

死神となって人間を殺す演出、そしてラストシーン

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死の淵にいる人を「殺す」…そう言うと残酷な行為に見えるだろうが、本作のタッチは決してグロテスクやホラーに傾いているわけではない。

病床に伏せる患者に手を添える…。そうすることにより、ハンドコントローラーが震え、人々は安らかに人生を終える…。そういう意味では「安らかな死」とか「看取る」という単語のほうが相応しいかもしれない。

確かに黒ローブで鎌を持った死神は不吉だ。いや、不気味だ。そして何故か先輩の死神(それも超巨大だ)もついてくる。彼(?)が最後にとる行動は必見だ。さすがにそれは本作の最大のネタバレになるため言えない…。

ストーリーは分岐する…VRムービーではなく、参加型のアドベンチャー

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プレイヤーは、死神となってモーションコントローラを使用して手を使って意思決定を行う。要するに、死神として何をすべきなのかを選択できるのだ。

勿論、君は死の神。生殺与奪の力を持って、病人を殺すこともできる。だが、その他の選択もある。エンディングは一つではない。

そこに本作の面白さ、ただのVRムービーではない没入感があるだろう。単なる没入ではない、感情の没入、倫理の選択をハンドコントローラーで行う。そういう意味で欧米のRPGによく登場する「道徳に従うか反するかを選ぶ」というテーマ性は、本作でも十分に感じられた。

ボリュームの無さはやや残念

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基本無料。ということで、何を期待している、という話かもしれないが、本作のボリュームは少ない。正直1時間もかからずに、2つのエンディングを観ることができるだろう。また、死の看取り方、いや、殺し方もワンパターンである。期待しすぎかもしれないが、そこはもう少し、人間の生き死に、善悪の彼岸というテーマ性に沿うためにも注力してほしかったというのが本音だ。

VR酔いはない

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とはいえ、死を苦痛溢れる恐怖の対象としてではなく描くのは、万人がプレイできるよう配慮されている、とも言える。

また、VR酔いには毎回厳しくジャッジしているが、ややカメラワークが移動するときにカクつく以外は不快感はない。VRゲームの中には、生粋のゲーマーをもボロボロにVR酔いさせるというゲームも多いので、ここは嬉しいポイントだ。

死神になれるという醍醐味

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最後になるが、自分が死神になってみる、というのはきっと少年少女の中2マインドをくすぐるモチーフなのではないだろうか。

「デスノート」「BLEACH」「ソウルイーター」「しにがみのバラッド。」

「黒執事」もそうか?古くは「死神くん」とかもそうだろうか(それを知ってる人はすでにおっさんである)。

少年少女の漫画には数多くの死神が登場する。

脱線して語りすぎてしまったが、もはや、「死神」は日本のコミック・ゲーム・アニメ・ライトノベルなどに広く親しまれている一つの存在であり、ジャンルとまでいえるかもしれない。タロットカードにも「死神」のカードがあったりするしね(「ジョジョの奇妙な冒険」のデス・サーティーンを思い出した人もいるだろう?ラリホーーー)

そんな死神になれる、という没入感を見事に演出した本作は、ボリュームこそ少ないしゲーム性も希薄だが、十分にVRならではの演出を楽しめるショート・コンテンツだ。特にハンドコントローラーを持った手が、骨ばった手になるという演出には高い没入感を感じられる。

ちなみに、「ローブに鎌を持つ死神」というイメージは、12世紀にペスト(黒死病)が流行し、 その恐怖を表した絵画である 『死の舞踏』 に描かれた 「踊る骸骨の軍勢」 であるとされる、らしい。いや、今調べたんだけどね。

死神になる、という経験。無料です。

Takanomerde


1984年生まれ。多感な時期にファミコンから家庭用ゲームの黎明期・黄金期を体験して過ごす。ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリストでもある。

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