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コンテンツとVRゴーグルのパッケージ販売は有効なマネタイズ手段か!?1コンテンツ=1ゴーグル時代

ハコトリップ商品

最新技術を用いた製品が登場した場合につきものなのが、デバイスの選び方によっては楽しめないコンテンツや機能が出てきてしまうという点。

代表的なのがテレビゲームで、「ニンテンドースイッチ」向けのゲームは「プレイステーション4」でプレイできないし、「プレイステーション4」向けのゲームは「ニンテンドースイッチ」でプレイできない。それぞれソフトに対応したハードウェアが必要だ。

VRもこれに近いところがある。「Oculus Rift」も「HTC VIVE」もPCに繋いで稼働させるHMDだが、「Oculus Rift」でのみ動くVRコンテンツや、「HTC VIVE」でのみ動くVRコンテンツが存在。購入時点でよく検討しないと、楽しみたかったVRコンテンツが再生できない…という事態になってしまうので注意が必要だ。

一方、こうした問題と無縁なのが、スマホ向けVRゴーグル。しかし、最近はスマホ向けVRゴーグルにおいても、「このVRコンテンツを楽しめるのは、このVRゴーグルだけ」という、デバイスとコンテンツが不可分になったパーケージ型商品が登場している。

この記事では、こうしたスマホ向けVRゴーグルと、VRコンテンツをパッケージ化する販売手法について紹介したい。

 

ターゲットユーザーを拡大できる!VRゴーグルとコンテンツのパッケージ化

一般的にスマホ向けVRゴーグルには、VRコンテンツを再生するためのデジタル的な機能はついていない。頭の向きをトラッキングしたり、映像を表示したり…といったVRコンテンツを再生するための仕組みは、スマートフォンの機能が担っている。スマホ向けVRゴーグルは、ただスマートフォンを頭に固定しておくだけの仕組みというわけだ。

だからこそ、どのスマホ向けVRゴーグルを使っているかに関わらず、VRコンテンツを楽しむことができる。

では、どうしてわざわざスマホ向けVRゴーグルとVRコンテンツをパッケージ化するのかというと、ひとつにはターゲットユーザー数を拡大できるからだろう。

スマホでVRコンテンツをリリースする場合、当然ながら、スマホユーザーの中でスマホ向けVRゴーグルを保有しているユーザーが母数となる。この母数の中から、さらにVRコンテンツのジャンルに興味を持ってくれるユーザーがメインターゲットになるため、大量のユーザーに訴求するということは難しい。

ならば少数のニッチなユーザーに向けて高額なVRコンテンツを販売する…という手法が考えられるが、スマホアプリ市場では無料か、有料だとしても数百円~2,000円前後の価格帯が主流。この価格帯では、ニッチをターゲットにして利益を上げるということも難しいのだ。

そうなると、強力な認知度を持った商品をキーに引っ張ってきて、スマホ向けVRゴーグル込みで購入してもらう…という方が収益を見込める。こうした背景がよく見えるコンテンツが「Star Wars: Jedi Challenges」だ。

「Star Wars: Jedi Challenges」は、映画「Star Wars」に登場するジェダイ・ナイトのようにライトセイバーを使ったバトルが楽しめるARコンテンツ。なんと、ミレニアムファルコン号に設置されていたホログラムを使ったチェスも楽しめる。

商品パッケージとしては、コンテンツに加えて「Lenovo ミラージュARヘッドセット」や「ライトセーバー・コントローラー」などが同梱。スマホVRと書いたが、一般的なスマホVRと比較するとはるかにリッチな体験ができる製品だ。

 

既存の流通ルートに乗せられることもメリット!株式会社メガハウス「BotsNew」

BotsNewVRホームページ

出典元:BotsNewVR


「Star Wars: Jedi Challenges」同様、一般的なスマホ向けVRよりもリッチな体験を提供してくれるのが株式会社メガハウスの「BotsNew」だ。

「BotsNew」は、「ボッツニューコントローラー」という専用コントローラーを使って、手の動きをVRコンテンツ内に反映させることが可能。この機能を活かしたコンテンツとして人気コミック「ドラゴンボールZ」のコンテンツが配信されている。

通常、スマホ向けVRコンテンツの配信を行うのは、App StoreやGoogle Playといった、既存のアプリダウンロードマーケット。しかし、「BotsNew」の場合、スマホ向けVRゴーグルなので、Amazonなど、アプリダウンロードマーケット以外の流通で購入が可能だ。

このため、ターゲットユーザーに対して、アプリダウンロードマーケット、EC、リアル店舗と多面的なPRを行うことができる。これは、VRゴーグルとコンテンツをパッケージ化することの2つめのメリットと言えるだろう。

【製品情報】
BotsNew

 

巧妙なコンテンツ活用!株式会社ライブエンタープライズ「ハコトリップ」

ハコトリップ商品
「ハコトリップ」もまた、Amazonをはじめとする既存流通で購入可能なVRゴーグル&VRコンテンツパッケージ。

紙製VRゴーグルなので、「Star Wars: Jedi Challenges」や「BotsNew」のようなリッチな体験はできないものの、1,200円と非常に安価な価格で購入可能

…ここで、安価と書いたものの、実はスマホ向けのアプリとして考えると、1,200円は高いと思われる可能性の高い価格だ。2016年末に配信された「スーパーマリオラン」は、買い切り1,200円という価格に対して少なくない批判が発生した。世界的人気IPで、内容的にも十分おもしろいコンテンツなのにも拘わらず、だ。

一方で、紙製VRゴーグルの価格帯が概ね1,000円~1,500円くらいなので、紙製VRゴーグルの価格として考えると、1,200円は妥当な価格帯。なので、「ハコトリップ」をコンテンツとして考えると、紙製VRゴーグルという価値を上手に活用して価格アップを行っていると考えられえる。

また、体験したいVRコンテンツもなしにいきなり、紙製VRゴーグルを買うというのは消費者心理的に考えづらい。たいていの場合、デバイスは「これを体験したい!」という、目的コンテンツがあって購入するものだからだ。

これを踏まえた上で「ハコトリップ」を紙製VRゴーグルとして見た場合、紙製VRゴーグルを買うための目的としてVRコンテンツを巧妙に活用している。紙製VRゴーグルとVRコンテンツのシナジーを上手く作り出した事例といえるだろう。

【製品情報】
ハコトリップ

 

VRゴーグル&VRコンテンツをパッケージ化するためのサービス

スマホ向けのVRコンテンツを配信する上で、VRゴーグルとパッケージ化することにメリットがありそうだ。

「とはいえ、どうやってパッケージ化すればいいのか…」…そう悩むかもしれないが、既にオリジナルVRゴーグルの制作を代行してくれるサービスが存在している

 

まずは安価で試すなら!「ナナイロスコープ」

どのくらいの収益になるのかデータがない新規事業では、なるべく予算の規模を小さくしたいところ。VRゴーグルとVRコンテンツのパッケージ化を初めて行う…というのでも同様だ。

そんな時に頼りになってくれるのが「ナナイロスコープ」。従来の、スマートフォンを差し込むタイプのVRゴーグルではなく、スマートフォンの上に置くという設計になっているため小ロットでも生産コストを抑えられる

テスト的にオリジナルVRゴーグルを作る…という時に有力な選択肢だ。

【製品情報】
ナナイロスコープ

 

コンテンツ配信までセット!「VRプロモーション」

ハコスコホームページ

出典元:ハコスコ

オリジナルVRゴーグルの生産のみならず、VRコンテンツの制作やVRコンテンツの配信までワンストップで行いたいという場合に向いているのが、株式会社ハコスコの「VRプロモーション」だ。

VRコンテンツを有料配信するための機能も利用可能なため、収益化までに必要となるものがすべて揃っている。

【製品情報】
VRプロモーション

 

スマホVRコンテンツでマネタイズする場合に検討したい

スマホ向けアプリといえば無料…という認識が広まっている現在、スマホ向けVRコンテンツもまた、たいていのものが無料で提供されている。

しかし、スマホVR向けの広告配信サービスなどがまだ豊富ではないこともあって、スマホ向けVRコンテンツのマネタイズには課題が多い。

こうした中で専用VRゴーグルとのセット販売という手法は、マネタイズの選択肢として検討する価値のあるものだ。スマホ向けVRコンテンツの企画時には、是非検討しておきたい。

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