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中国の医療施設で麻薬中毒の治療にVRコンテンツを活用

2017/02/27 18:17

海外メディアHaptic.alは、2017年2月27日の記事において、中国の医療施設でのVRコンテンツ活用事例を紹介した。

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同メディアによると、中国にある麻薬中毒を治療する施設Liangzhu centerでは、麻薬中毒による禁断症状の治療のためにVRコンテンツを活用している。

同施設では、覚醒剤の一種であるメタンフェタミンの薬物依存の治療をしているのだが、同薬物はヘロインより依存性が高いとも言われている。

薬物依存症の治療には、薬物を肉体的に断つ以上に、心理的に断つことの方が困難だ。そこで同施設では、依存症患者の心理を変えるために、VRコンテンツを活用するようにした。

治療用VRコンテンツを開発したWang Yongguang博士は、同コンテンツを次のように説明している。

20分程度のVRコンテンツの視聴を続けることで、依存症患者は心理的に薬物依存から離れ、薬物を憎み、最後には薬物を恐れるようになるのです。

同コンテンツの詳細は不明だが、薬物に嫌悪感を抱くような内容のVRコンテンツを繰り返し視聴することで、心理的に薬物から離れることを促すもののようだ。

VRコンテンツを使って心的ストレスに対抗するするそのほかの事例には、本メディアでも以前に紹介した子供にワクチン注射する時に、VRコンテンツを見せていたら痛みや恐怖が和らいだ、というものがある。また、戦場から帰還した兵士のPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療に応用することも研究されている(トップ画像参照)。

どうやら、VRコンテンツは既存のどのメディアより強く心に訴えるものがあるようだ。だからこそ、このVRコンテンツがもつ心に強く訴えるちからが、悪用されないことを願うばかりだ。

中国の医療施設での麻薬中毒の治療にVRヘッドセット活用事例を紹介したHaptic.alの記事
https://haptic.al/chinese-medical-centers-use-virtual-reality-to-cure-drug-addiction-125fea8d0903#.lf9v0jw47

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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