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消費者が期待するVRヘッドセットの用途は「テレビ番組の視聴」

2018/07/26 22:29

ニュース番組もVRで見る時代?
ニュース番組もVRで見る時代?

ニュース番組もVRで見る時代が来る?

VRヘッドセットは、消費者向けの用途に限ってもVRゲームやVR映像の視聴からソーシャルアプリでの交流など幅広く利用できるデバイスだ。特にPCベースのハイエンドVRヘッドセットは、没入感の高いVRゲームを目的に購入するユーザも多いだろう。

しかし、消費者全体で見ればテレビゲームをしない、ゲームに興味がないという消費者は少なくない。彼らがVRヘッドセットを購入し、使う目的はテレビを見ることになるかもしれない。

Ericsson ConsumerLabによる調査では、今後5年間に考えられる変化として3割の回答者が「VRでテレビを見るようになる」と答えている。



今後5年間で消費者に起きる変化

ゲームだけがVRコンテンツではない

ゲームだけがVRコンテンツではない

Ericsson ConsumerLabの調査

Ericsson ConsumerLabは、13カ国の2万人を対象に調査を行った。

対象となったのは、自宅にブロードバンド環境があり、少なくとも週に1度はテレビやビデオを視聴するという消費者だ。国籍はブラジル、カナダ、中国、ドイツ、インド、イタリア、ロシア、韓国、スペイン、スウェーデン、台湾、英国、米国となっている。

彼らはこの先5年で自分の習慣がどのように変化しそうかを質問された。

VRでテレビを見る

複数の項目の中で、最も習慣になっている可能性が高いという回答を集めたのが「テレビをVRで見るようになる」というものだ。回答者の30%がこの項目を選んでいる。

VRヘッドセットで視聴できる映像の数は、360度カメラや360度映像を編集可能なソフトウェアの進化に伴って増加している。今では、Steamや各VRヘッドセットメーカー公式のストアで販売されているVR動画だけでなく、YouTubeやFacebookでも多くの360度動画が公開されるようになっているほどだ。

映像の視聴であればハイエンドVRデバイスも不要なので、近い将来テレビに変わってVRがニュースやドラマを見るために使われるようになったとしてもおかしくはない。

声でデバイスをコントロールする

スマートフォンの音声アシスタントはアラームの設定や検索を音声で行ってくれるし、日本にもついにスマートスピーカーが上陸する。

5年後にはボタンを押したりディスプレイをタップしたりする代わりにデバイスに声で指示をするようになる、と答えた回答者は29%だ。

ソーシャルメディアでほとんどのニュースを得る

現在でも、テレビや新聞ではなくソーシャルメディアが主なニュースソースになっているという消費者は少なくないだろう。

27%の回答者がほとんどのニュースをソーシャルメディアから得るようになると考えている。

360度動画をよく見る

VRでテレビを見るという項目とも重複するが、360度動画の数が増えている。好みに合う作品も増えてくるだろう。

27%の回答者は360度動画を見ることが増えると答えている。

ビデオを見て過ごす時間が増える

VRに限らず、映像技術の進歩によって高品質な映画やドキュメンタリーが作られるようになっている。また、一定料金でビデオが見放題のサービスも一般的になった。

25%の回答者がビデオ視聴に費やす時間が増えるだろうと考えている。

ストリーミングサービスでスポーツのライブ配信を視聴する

NBAやMLBは、スポーツの試合をコンテンツとしてファンに届けるためにVRアプリでの映像配信やVR映像でのライブ配信を試している。スポーツの生中継は、テレビではなくストリーミングサービスを通して視聴するものになるのかもしれない。

この項目を選んだ回答者は24%だ。

テレビを見ない

テレビでは番組表が予め決められており、自分の好きなジャンルの番組が放映されていないこともある。しかし、ビデオオンデマンドサービスを使えば好きなときに好きな番組を見ることが可能だ。

20%の回答者は、スケジュールの決められたテレビを見なくなると答えている。

ビデオを見て過ごす時間が減る

娯楽の種類が豊富になっているためだろうか。

ビデオを見て過ごす時間が増えると答えた回答者もいるが、18%の回答者はビデオを見る時間が減ると考えている。

テレビでニュースを見ない

ソーシャルメディアやVRのニュース番組から情報を得ることができるようになると、テレビのニュースが必須ではなくなる。

12%の回答者はテレビで全くニュースを見なくなるだろうと答えている。

オンデマンドサービスの利用が減る

豊富なコンテンツの中から自由に選ぶことのできるオンデマンドサービスは快適だが、コンテンツの多さに迷ってしまうというユーザもいる。実際に、登録したけれどあまり利用していないというユーザもいるようだ。

12%の回答者はコンテンツが多すぎて迷子になるのでオンデマンドサービスの利用が減るだろうと考えている。

大画面でテレビを見ない

みんなで楽しめる大画面テレビはかつて娯楽の中心的な存在だったが、現在では家族がそれぞれスマートフォンやパソコンの画面を見ているということも多い。

6%の回答者は大画面テレビの時代が終わると考えているようだ。




変化しないという声

メジャーリーグの試合もVRで見られる

5年は短すぎる?

娯楽の形は変化している部分もあるが、5年という短い期間で大きな変化が起きるとは限らない。この調査では、23%の回答者が「今後5年で特に変化する項目はない」と答えている。

新たな技術が登場しても、それが一部のアーリーアダプターだけでなく多くの人に利用されるようになるまでには時間がかかるものだ。VRやその他の新しい娯楽がテレビに取って代わるまでには5年よりも長く待たなくてはならないかもしれない。

VRヘッドセットでの映像視聴

VRヘッドセットの難点として、大画面テレビのように複数人で映像を見られないことがある。家族や友人と一緒に映画を見るときに、テレビならば1台だがVRヘッドセットは人数分必要だ。

VR空間で映像を共有できるようなアプリ・サービスが普及すれば、VRデバイスを使っての映像視聴がより一般的なものになるかもしれない。実際にVRヘッドセットを所有するユーザの41%は映画を、35%は映画以外の映像コンテンツをVRで誰かと視聴することがあるという。

VRヘッドセットが消費者に普及するペースは速くないが、長いスパンで見れば、あるいは誰もが使いたくなるようなサービスが登場すれば映像視聴ツールとしてのVRヘッドセットが受け入れられる土壌はありそうだ。

参照元サイト:Media Post










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