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VR空間に友達と遊べる街を作る「Hypatia」の構想 - VR Inside

VR空間に友達と遊べる街を作る「Hypatia」の構想

     

Hypatia

テレビゲームの楽しみの一つは、製作者が用意した世界を隅々まで探索して回ることだ。特にオープンワールドゲームでは、プレイヤーが自由に目的を設定して好きな順番で世界を見て回ることができる。とにかくメインストーリーを追うのも、気に入った街に滞在するのも、あらゆる街を回る旅人になるのもプレイヤー次第だ。

オープンワールドゲームや、他のプレイヤーとの交流がメインのオンラインゲームが好きなVRユーザには『Hypatia』がピッタリかもしれない。Hypatiaは、今月発売が予定されているHTC Vive用のVRゲームだ。

このゲームの世界には、Hypatiaと呼ばれる作り込まれた街がある。一つの街の中に用意されたバリエーション豊かな区画や施設を探検するのも、オリジナルのアートを創造するのも、オンラインで他のユーザと遊ぶもOKの、何でもできるゲームになるという。

VRの遊び場『Hypatia』

ソーシャルVRアプリ

VR空間でオンラインのユーザとやり取りができるアプリケーションが増えてきている。有名なものとしては、Facebookが提供するFacebook Spacesだ。

Facebook SpacesはソーシャルVRアプリの中でも後発だけあり、ユーザの写真を元にそっくりなアバターを自動生成する機能、アバターを使ってVR空間で「自撮り」する機能、Oculus Riftを使っていないユーザとビデオ通話する機能まで、豊富な機能が利用できる。

いわゆる「ゲーム」らしさはないが、VR空間で友達と楽しむことのできるアプリだ。

よりゲーム性の強いアプリとしては、Rec Roomもある。まだ早期アクセス段階ではあるが、Oculus RiftとHTC Viveの両プラットフォームに対応している上に無料で利用できるため、多くのユーザが利用しているアプリだ。

VR空間でのサバイバルゲームや卓球など、いくつかのゲームを楽しむことができる。アバターのジェスチャーとボイスチャットによって、気軽に初対面のユーザともコミュニケーションできるのも人気の理由だ。

交流要素そのものがメインのFacebook Spacesと異なり、一緒に遊べる「ゲーム」が用意されているのがポイントだ。チームのメンバーとして、あるいはライバルとして一緒にゲームをすることでいつの間にか打ち解けることができているだろう。

TimefireVR Hypatia

TimefireVRのHypatiaは、公式サイトによれば「VR空間に作られた初めての都市」だ。2014年に設立されたスタートアップ企業TimefireVRは、世界で最も多くの人が訪問する現実の都市(ニューヨーク、アムステルダム、パリのような)から影響を受けてこの都市を作り上げた。

TimefireVRのHypatiaは、この都市を訪れるユーザが創造性と好奇心を発揮できる場として設計されているという。

VR空間に作られたテラス席でおしゃべりしながらくつろいだり、他のユーザとキャッチボールや追いかけっこをして遊んだり、町中の壁をキャンパスにしてストリートアートを描いてみたりと遊び方はユーザに委ねられている。VR空間に用意された様々なロケーションで写真を撮るのもおすすめだ。

単に街を観光することもできるし、アートスクールで絵を描いたり、劇場で演奏したりする側になることもできるようだ。動画では銃のようなアイテムや恐竜も確認できるので、ゲーム性の強いコンテンツもあるのかもしれない。

VRゲームとソーシャルVRアプリの両方から影響を受けたアプリと言えるだろう。セカンドライフや、同じLinden Labの提供するSansarが近い存在かもしれない。

配信の予定

Hypatiaは今月15日、HTC Viveを対象に29.99ドルで発売される予定だ。現在のところ、Oculus Riftやその他のプラットフォームへの対応についてはアナウンスされていない。

もっとも、多くのVRタイトルがViveとRiftの二つかPSVRを含むマルチプラットフォームに対応するようになってきている。HypatiaもいずれRiftに対応する可能性は高い。

配信時点ではTimefireVRのチームが開発したコンテンツのみが用意されているが、開発チームはチーム以外の人々のアイデアも育てていきたいと考えているようだ。Sansarのように外部のクリエイターが参加して街を作っていくような形に進化することもあり得る。

Hypatiaの街には劇場、美術館、アートスタジオなどがあるので、各施設の展示品や演目としてユーザ制作のコンテンツが並ぶこともありそうだ。発売直後から作品をリリースしていけば、Hypatiaの街では知らないものがいない有名クリエイターになれるかもしれない。

 

参照元サイト名:TimefireVR
URL:http://timefirevr.com/

参照元サイト名:Upload VR
URL:https://uploadvr.com/hypatia-mashes-facebook-minecraft-vr/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。