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Sonyが30%!2016年企業別VRマーケットシェア・ランキングが明らかに - VR Inside

Sonyが30%!2016年企業別VRマーケットシェア・ランキングが明らかに

   

海外メディアVentureBeatは、2016年11月30日の記事において、2016年のVRマーケットのシェアを報じた。

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同メディアは、アメリカの調査会社01consultingが発表したレポート「Global Virtual Reality Market 2016-2020」のなかから、2016年の企業別VRマーケットシェア・ランキングを紹介した。

発表された調査結果は上図の通りであるが、同社はこの結果を5つの要点に分けて分析している。

PS4ユーザーに支えられたSonyが首位の30%

VRマーケットシェアの30%を獲得して首位に立ったのはSonyである。同社が首位になった理由は2つ考えられる。

ひとつめの理由は、PS VRをプレイするのに必要なPS4がすでに相当数普及していることである。PS4ユーザーは、400万から500万人いると推測される。潜在的なPS VRユーザーが、他のVRヘッドセットに比べて圧倒的なのである。

もうひとつの理由は、品質とコストのバランスである。PS4も含めて新規に購入しても、Oculus RiftやVIVEのようなハイエンドVRヘッドセットをVR Ready PCから揃える時に費やすコストの半分程度の支払いで、高品質のゲームを楽しめるのは絶大なセールスポイントと言える。

Facebook(Oculus Rift)とGoogle(Cardboard、Daydream)が2位と3位と続く

Sonyに続くのは、Oculus社を所有しているFacebookとCardboardおよびDaydreamを展開するGoogleで、Facebookが11%、Googleが8%である。

FacebookとGoogleがSonyの後塵を拝した理由は、PS VRに比べ品質とコストのバランスに難があるからである。

Oculus RiftはVR Ready PCを揃えるコストを含めるとやはり高額となってしまい、CardboardやDaydreamはお手頃な値段ながら、PS VRタイトルと比べるとやや目劣りするコンテンツしか楽しめない。

もっともDaydreamに関しては、今後コンテンツが充実することで「ミドルクラス」のVRヘッドセットとして躍進するポテンシャルを秘めているだろう。

SamsungとHTCが4位と5位に

4位はSamsungの7%、5位はHTCで6%である。

Samsungはハイエンドなモバイル型VRヘッドセット「Gear VR」を早い時期からリリースしていたが、Samsung製のスマホでしかコンテンツを楽しむことができないという制約が、そのままシェアに反映している。

HTC社が6%なのは、他のVRヘッドセットに比べて高額だからだろう。もっとも、SteamのVRコンテンツのシェアではVIVEが1位となっている。

なお、Oculus Touchの登場はVIVEにとってマイナス材料と考えられる。というのも、今までOculus RiftとVIVEを差別化していたハンドジェスチャー・コントローラーでは、もはや違いを作れなくなるからである。

1位から5位までは、すべてVRヘッドセットメーカーで占められており、1〜3位の合計シェアで49%と半分近く、1〜5位では62%と2/3に迫る数字である。

ハードウェアメーカーに続くのがVRゲーム関連企業

VRヘッドセットメーカーに続くのがVRゲーム関連企業である。この企業群には、ゲーム開発メーカー、ゲーム配給メーカー等が含まれる。

注目すべきは、6位と7位がゲームエンジンメーカーのUnityとEpic Gamesが占めていることだ。この事実は、ゲームエンジンがVRヘッドセットに準ずるモノとして、VRマーケットにおいてプラットフォームの一翼を担っていることを意味している。

また、2017年は上記企業群が躍進することが予想される。「VR元年」であった2016年は、ゲームを開発するために各メーカーはVRヘッドセットを購入する必要があったため、VRヘッドセットメーカーのシェアを押し上げていたと見られる。

だがしかし、2017年ではすでに開発用のVRヘッドセットを揃え、ユーザーもVRヘッドセットを入手しているので、VRゲーム開発競争が加速することが容易に予想される(逆から見ると、2017年のVRヘッドセットの売上げは、2016年より減少する可能性がある)。

ノンゲームVRコンテンツ企業がゲームメーカーに続く

VRマーケットシェアの残りを占めるのが、ノンゲームVRコンテンツ関連企業である。この企業群はソーシャル、教育、業務、軍事といったカテゴリーのVRコンテンツを開発している。

上記企業群の成長こそが、VRマーケットの長期にわたる持続的成長をもたらすと考えられるが、現時点ではその市場動向は予断を許さない。

以上の調査を実施した01consultingとは、2011年にVirtual Worlds communityから功労賞を授与されたDarius Lahoutifardが創業した。

なお、上記の内容を含むレポート「Global Virtual Reality Market 2016-2020」は、下に示すURLからダウンロードが可能であり、全てを閲覧するには$1,950を支払う必要がある。

01consultingのレポート「Global Virtual Reality Market 2016-2020」のダウンロードページ(有料)
http://www.01consulting.net/#!portfolio-item/vr-virtual-reality-market-research-analysis-report-2016

参照元URL:http://venturebeat.com/2016/11/30/sony-facebook-and-google-dominate-vr-with-over-50-market-share/

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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