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Dell、アメリカとイギリスでWindows MRに対応するDell Visorの予約受付を開始

2017/09/15 12:34

Dell Visor
Dell Visor

アメリカとイギリスで予約受付が開始したDell Visor

マイクロソフトのWindows Mixed Realityに対応するヘッドセットは複数のメーカーが開発を進めており、Acerは既にマイクロソフトと共同開発したMRヘッドセットの開発キットを発売した。開発者用ながら4万円という価格の安さも手伝って予約が殺到した人気デバイスである。

Acerはこのヘッドセットを改良した消費者向けのモデルを来月発売するとされているが、まだ詳細な発売日や価格といった情報は入っていない。そんな中、Windows MRに対応したヘッドセットDell Visorを開発するDellが同デバイスの予約受け付けをアメリカとイギリスで開始した。

Dell Visorの発売日は10月17日で、価格はヘッドセット本体が349.99ドル(3.9万円)、コントローラーが99.99ドル(1.1万円)、セット価格が449.98ドル(5万円)だ。10月17日にグローバルに出荷を開始するとされているが、現時点では一部の国を対象としたサイトでのみ予約の受付が開始されている。

Dell Visor

Dell Visor

10月17日に発売されるDell Visor

発売日と価格

Dell Visorの発売日は、8月に海外メディアがDellから得た回答通り10月17日になるようだ。価格もそのときに報じられた349ドル(実際には349.99ドルなのでほぼ350ドル)である。

他社のWindows MR対応ヘッドセットとしてはAcer、Asus、Lenovo、HPが開発を発表しているが、既に製品を発売したのはAcerのみだ。Acerは8月25日に開発キットの販売を開始しており、来月には消費者向けのモデルも発売する予定だという。

他の3社はまだ製品を発売しておらず、Asusはデザインやスペックが公開されているが発売日は不明だ。Lenovoは2017年末の発売とされてきたが、PC Worldの情報が正しければこちらも10月17日の発売となるようだ。HPは8月に発売予定という話もあったが、現在は販売されていない。

インサイドアウトのトラッキング

Windows MRヘッドセット全てに共通する特徴として、インサイドアウトのトラッキングに対応していることが挙げられる。これまでPCに接続するVRヘッドセットのトラッキング方式はHTC ViveやOculus Riftのようなアウトサイドインが使われていたが、この方式では外部にベースステーションを設置しなければならない。

ベースステーションの数を増やせばトラッキング精度は高められる反面、セットアップに手間がかかる、ベースステーション同士を結ぶケーブルが邪魔になるなどの欠点もある方式だ。

Windows MRに対応するヘッドセットでは、ヘッドセット本体に内蔵されたセンサーによって3次元空間におけるヘッドセットの位置を測定するインサイドアウトのトラッキングが採用された。この方式により、外部のベースステーションは不要となった。

Dell Visorと同時に発売されるハンドトラッキングコントローラーを使用する場合も、ヘッドセット側のセンサーがコントローラーの位置をトラッキングしてくれる。

快適な装着感

ヘッドセット使用時の問題として、重量があってかさばるデバイスを頭に付けていることによる疲労がある。

Windows MRヘッドセットは複数のメーカーが開発しているため、各社が工夫をこらして装着感を高めている。Dell Visorもユーザの鼻に重量が集中しないように設計されており、必要であればディスプレイ部を上にひねって外を見ることもできる構造だ。

Windows Mixed Realityへの期待

Windows Mixed Realityヘッドセット

各社のWindows Mixed Realityヘッドセット

低価格

Windows Mixed Realityに対応するヘッドセットは、HTC ViveやOculus RiftといったPCベースのVRヘッドセットに比べるとかなり安価なデバイスだ。ヘッドセット本体はいずれも400ドル以下で、コントローラーを合わせても500ドルほどで購入できる。

さらに、ヘッドセットを動作させるパソコンに求めるスペックも低い。低価格PCでもヘッドセットを利用できるため、ヘッドセットとコントローラーにパソコン本体を合わせても900ドルで揃えることができるのだ。

レンダリング負荷が高いゲームを遊びたい、より高いfpsでコンテンツを視聴したいとなるとマシン性能は高いに越したことはないが、低コストで体験できるメリットは大きい。PCベースのVRヘッドセットに比べて間口の広いプラットフォームになりそうだ。

Steam対応

ヘッドセットを購入しても、対応するコンテンツがなければホコリを被ってしまうだろう。だが、Windows MRヘッドセットはSteamに対応すると発表されている。

スペックの差が大きいのでどの程度対応コンテンツが登場するかは未知数だが、Windows MRヘッドセットでも多数のVRゲームを遊ぶことができるようになるかもしれない。

パソコン用の3Dゲームを遊ぶようなゲーマーならば要件を満たすマシンを所有しているはずなので、Steamに対応するという発表を聞いてWindows MRに興味を持ったゲーマーも多いのではないだろうか。

 

Windows MRの印象を決める最初期のデバイスの一つとして来月発売されるDell Visor。現時点で予約を受け付けているのはDellのアメリカ向けストアとイギリス向けストア、そしてPC Worldだ。今後はマイクロソフトストアやBest Buy店舗でも利用可能になるという。

 

参照元サイト名:Dell Blog
URL:https://blog.dell.com/en-us/dell-virtual-reality-visor-headset-pre-order-today/

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