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アドベンチャーゲーム要素を含んだVRアニメーション「Manifest 99」が登場

2017/09/15 15:51

360度映像を用いた映画はさまざまな作品が登場しており、VRヘッドセットを被って視聴すると、まるでキャラクターが実際に存在しているかのような実在感や、舞台となる世界に自分が実際にいるかのような錯覚を伴って鑑賞することができる。

VRを用いることによって、従来の映画やアニメーションでは不可能だった新しい映画表現や体験が開発されつつある。

VRアニメーション「Manifest 99」では、視聴者は作品の世界観に没入できるだけでなく、視聴者自らがコンテンツを操作して物語を進めるというシステムが導入されている。

概要

死後の世界を舞台にしたVRアニメーション

ダラスのコンテンツ製作スタジオであるFlight Schoolがリリースした「Manifest 99」は、アドベンチャーゲーム的な要素を盛り込んだVRアニメーションだ。

本作の舞台となるのは死後の世界で、プレイヤーは死後の世界を走る不思議な電車に乗り込んで、同乗する様々なキャラクターたちが終着地点までたどり着けるようにアシストするという、ミステリアスで幻想的な内容だ。

複数のキャラクターの物語を体験

プレイヤーが乗っている電車には、プレイヤーの他に4人が同乗しており、それぞれクマ、フクロウ、シカ、カラスを擬人化したキャラクターたちが登場する。

これらのキャラクターたちが持つそれぞれのストーリーを体験しながらコンテンツは進行し、やがて電車は最終地点へと達する。

それまでに、プレイヤーも含めて登場するキャラクターたちが、なぜこの電車に乗っているのか、という理由を解明するという内容だ。

コンテンツ進行を操作できる

「Manifest 99」は、視聴者がコンテンツの進行を操作できる点が特徴だ。

操作は視線を用いて行い、車内にいるそれぞれのキャラクターたちに視線を合わせると、それぞれのキャラクターたちの身体にプレイヤーが乗り移り、そこからキャラクターの主観視点の物語を体験するという仕組みだ。

ゲーム要素を取り入れたアニメーション

従来のアニメや映画では、視聴する際には画面に表示されるコンテンツを見るだけであり、視聴者がコンテンツを操作できる機能は存在しなかった。

しかし、VRがアニメや映画の視聴手段となることで、視聴者はストーリーの進行やゲーム的な要素を作中で楽しむことが可能になり、これからの映画やアニメ製作において大きな可能性を示すものだ。

複数のプラットフォームに対応

本作は複数のプラットフォームで視聴することが可能で、PlayStation VRHTC ViveOculus Riftにて視聴が可能。

システム要件

「Manifest 99」の動作に必要なスペックは以下の通り。

OS Windows 8
プロセッサー Intel i5-4590 / AMD FX 8350 or greater
メモリー 4 GB RAM
グラフィック Nvidia GTX 970 / AMD 290 equivalent or greater
DirectX Version 11
ストレージ 3 GB 利用可能

その他、高品質なVRアニメーションをご紹介

「Raising A Rukus」

「Raising A Rukus」はVirtual Reality Companyが制作したVRアニメーションで、ファミリー向けのアクション、アドベンチャー作品だ。

主人公である双子の兄弟、AmyとJonas、そして彼らのペットであるやんちゃな性格の犬、Rukusが有史以前の恐竜時代にタイムスリップする。

本作には"Branching Narrative"という、ユーザーの選択によって物語の進行が変化するシステムが採用されており、物語の特定の部分において、AmyもしくはJonas、どちらかのキャラクターの冒険を選ぶことが可能で、「Manifest 99」と同様、視線で選択肢を選ぶことができる。

「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」

攻殻機動隊ARISEの世界観をVRに移植した「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」は、流麗なグラフィックと激しいアクションが特徴的なVRアニメーションだ。

約15分間の本作の中で、ユーザーは荒れ狂うロボットや地上めがけてダイブする草薙素子や、攻性防壁の電脳迷路を激しくループするので、VR酔いしてしまう人がいるかもしれないが、VR映画の可能性を追求した本作は、是非体験してほしいタイトルだ。

「SONAR」

「SONAR」は2014年に製作されたVRCGアニメーションだが、2016年にはサンダンス映画祭にもノミネートされており、不思議なシグナルを発する古代の洞窟を探検するという内容だ。

3年近く前に製作された作品でありながら細部に至るまで作り込まれており、数多くのVRコンテンツが登場する現在でも通用する作品となっている。

約6分間のSFホラー作品である「SONAR」は先日Google Daydreamでの視聴にも対応し、新バージョンでは立体音響を採用している。

360度全方位から音が響き渡る立体音響を用いることで、より没入感が高く、本作の独特な世界観をよりリアルに体験できるようになった。

参照元:VRScout Manifest 99 VR Experience Tackles the Difficult Topic of Death

Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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