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サムスンのWindows MRヘッドセット「Odyssey」が販売開始

11月7日、サムスンが開発したWindows MRヘッドセット「Odyssey」の発売が開始となった。現在サムスンとマイクロソフトの公式サイトでオーダーが可能となっている。(日本国内での販売予定は現在未定)

概要

複数のWindows MRヘッドセットが登場

マイクロソフトは現在、様々なメーカーとの協働によって複数のWindows MRヘッドセットの開発を行なっており、AcerやAsus、Dellなどの様々な企業が参加している。先日リリースされたWindows 10の大規模アップデート「Fall Creator Update」の公開と共に、複数のWindows MRヘッドセットのリリースが開始されている。

参考:Windows MRとは。詳細、ヘッドセットの性能、値段・価格、比較【Windows Mixed Reality】

サムスンのWindows MRヘッドセット「Odyssey」

「Odyssey」は数あるWindows MRヘッドセットの中で、最も高い解像度を実現している。片眼2,880 x 1,600のOLEDディスプレイを採用しており、Acerなどの他メーカーのヘッドセットの解像度が2,880 x 1,400であるのに対して、「Odyssey」は高画質表示を重視するデバイスとなっている。

また、ヘッドセットには内蔵型のヘッドフォンを搭載している点も特徴だ。ただし、AcerやDell、AsusなどのMRヘッドセットはディスプレイを上部に跳ね上げることが可能な「フリップアップ機能」を搭載しているが、「Odyssey」はフリップアップ機能は搭載しておらず、ディスプレイは固定したままとなっている。

広い視野角、インサイド・アウトのトラッキングが可能

「Odyssey」の視野角は110度で、これはOculus Rift、HTC Viveと同じ視野角だ。また、本デバイスはIPD(瞳孔間距離)調節が可能となっている。瞳孔間距離とは両目の黒目の中心の距離のことで、ディスプレイのレンズの間隔や表示領域をユーザーのIPDに合わせることで、目に負担が少なく、快適なVR体験が可能になる。

また、「Odyssey」はデバイス前面に搭載したカメラを用いてインサイド・アウトのトラッキングを行うことができる。Oculus RiftやHTC Viveのように外部センサーやベースステーションを設置する必要がないので、ユーザーはVR空間で動ける範囲が限られず、デバイスをどこでも、手軽に使用できるというメリットがある。

PCにケーブル接続して使用

「Odyssey」の重量は1.42ポンド(644グラム)であり、HTC Viveの重量が550グラムであることを考えると重量感のあるデバイスだ。使用時にはケーブルをPC接続して使用し、同梱されるケーブルの長さは4メートルとなっている。

接続はUSB 3.0もしくはHDMI 2.0を用いて接続する。

発売予定について

米国、中国地域で発売開始

「Odyssey」は11月7日から販売を開始しており、現在のところ米国、中国、韓国、ブラジル、香港を対象に同デバイスを展開している。サムスンの公式サイトMicrosoft Storeにてオーダーを受け付けており、価格は500ドル(約57,000円)となっている。

サムスンによると、注文から約1週間程度で発送とのことであるが、在庫が限られているため早々の売り切れが予測される。また、VRシューティング「Rock and Rails」が付属するとのことだ。Microsoft Storeの場合、オーダーから3〜7日以内の発送を予定しているとのことだ。

ゲーミングPCとのセット版も登場

また、マイクロソフトは「Odyssey」ヘッドセットと、サムスンのゲーミング用ラップトップPCのセット版の販売も行なっている。

セット版はMicrosoft Storeから購入が可能で、価格は2,098ドル(約24万円)。マイクロソフトは現在100ドルのディスカウントを行なっており、1,998ドル(約23万円)で提供を行なっている。

複数のWindows MRヘッドセットがリリース予定

Dell

「Dell Visor」はDellとマイクロソフトが共同開発したWindows MRヘッドセットだ。本デバイスはディスプレイを上に刎ねあげることができる「フリップアップ機能」を搭載しており、人との会話やキーボードを打つ際などにデバイスを着脱しなくて済む。

本デバイスは解像度1440 x 1440のLCDディスプレイを2つ搭載し、90Hzのリフレッシュレート、2.89インチのディスプレイを2つ搭載している。ケーブル接続によって動作し、デバイス前面のカメラによってインサイド・アウトのトラッキングが可能だ。

「Dell Visor」の価格は349ドル(約38,000円)と、他のハイエンドVRヘッドセットに比べても低価格で購入できる。モーションコントローラー同梱版の価格は449ドル(約49,000円)となっている。

参考:Dell、Windows VRヘッドセットを10月に$349(約¥38,000)で発売。年末には主要メーカー製が$400以下でそろい踏み

ASUS

ASUSのWindows MRヘッドセットの大きな特徴は、そのデザインだ。ポリゴン状のスタイリッシュなデザインがディスプレイに施されており、フリップアップ機能も備えている。

基本スペックは他のWindows MRヘッドセットと共通しており、解像度1440 x 1440のディスプレイを2つ搭載しており、リフレッシュレート90Hz。視野角は95度で、インサイド・アウトのトラッキングセンサーによって外部センサーを用いずに空間認識が可能だ。重量は400グラムで、PC接続して使用する。ヘッドセットには4メートルのケーブルが同梱される。

価格は現時点ではユーロ価格のみが発表されており、449ユーロ(約59,000円)と、他のWindows MRヘッドセットの平均価格が4万円前後であることを考えると高価格のデバイスだ。

参考:ASUSのWindows MRヘッドセットのスペック&価格が公表

Lenovo

LenovoのMRヘッドセット「Lenovo Explorer」は、スペック的には他社製のヘッドセットと大きな違いはない。

内臓カメラによるインサイド・アウトのトラッキング機能を搭載しており、ディスプレイ解像度は1440 x 1440、重量は380グラムと軽量だ。(HTC Viveは500グラム)

価格は349ドル(38,000円)で「Dell Visor」と同価格で、コントローラー同梱版は449ドルで発売予定。コントローラーはBluetooth接続を用いて使用する。

参考:LenovoのMRヘッドセット、349ドルで「近日リリース」

参照元:Road to VR Samsung Odyssey Windows VR Headset Now Available – Everything You Need to Know

daisuke


ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。

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