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空間体験を定量化する建築デザインVR用SaaS「ToPolog」発表へ

建築VRを展開している株式会社ジオクリエイツは、10月2日(火)に開催されたTokyo XR Startups第4期インキュベーションプログラムDemoDayにおいて、建築・内装設計、小売店舗等事業者向けの建築デザインVR用SaaS「ToPolog(トポログ)」を発表しました。


「ToPolog」とは

「ToPolog」は、VRソフトや、VRデバイスを限定せず、VR視聴中の体験動画をブラウザ上にアップロードして使用するSaaS型のツールとして開発されました。

3DモデルのVRや現地撮影のVRを体験した動画から、体験者の視線や脳波の実測や推定で、空間体験を定量化することができます。

これらのデータから体験者の空間の分節位置やリラックスした位置などを確認することができます。

建築領域における課題と解決策

建築デザインにおいての課題として建築領域では、空間が定量化されていないことで、ユーザーの体験を評価し難い状況があります。

「ToPolog」はVR体験中の、体験者の視線の動きと空間に反応する脳波である「場所細胞」などの頭部の生体データを分析して、体験者の空間体験を定量化・建築デザインの評価を可能にし、設計者や事業主やエンドユーザー、それぞれの目的に併せたPDCAを実現することができます

また、VR制作環境が変化し続けている中で、VRソフトやデバイスに依存しないVRデータの視聴・分析環境の構築や、個々の管理になりやすい設計データのデータベース化、設計共同体など複数企業や多人数が参加する際のデータ共有などの問題もSaaSとしてオンライン化することで解決できます。

「ToPolog」の機能

「ToPolog」には、以下の機能などが備わっていて、建築デサインや家具の配置、装飾や躯体など、建物のUIになる要素を分析ができます。

分析機能 空間に反応する脳波や注視位置を実測・推定した、体験動画と併せて分析できる機能
比較機能 空間に反応する脳波や注視位置を実測・推定した、カスタマージャーニーとして比較分析する機能
集計機能 検討案や多数の被験者のデータを集計して相関分析を行う機能

引用元:ジオクリエイツ公式サイト

「ToPolog」は、コア技術として独自AIを構築しています。

そのため、一般的なVR視聴環境のみで生体デバイスを使用することなく、空間に反応する脳波や注視位置を推定することが可能となっています。



「ToPolog」開発の背景と展開について

ジオクリエイツ社では「ToPolog」開発以前から、代表取締役本田氏が大学院で行っていたVR+視線分析の被験者実験の研究を活かし、空間に反応する脳波を扱う脳神経科学の技術顧問等も参画して、研究開発を続けていました。

その後、過去に視線分析や脳波分析に取組んだ経験のある技術者などを設計事務所や事業主の中から探し、建築デザインのVRで視線や脳波の分析を多数のプロジェクトで展開してきていました。

その内容がTokyo XR Startups第4期インキュベーションプログラムに採択されたのを機に、SaaSとしての開発に至りました。

今後について、ジオクリエイツ社は、建築デザインVR用SaaS「ToPolog」を設計事務所や事業主向けに、クローズドβ版を展開し、実証実験によって各種の相関分析を進めています。

まとめ

建築や不動産関連においてVRの活用が進んでいますが、評価については利用者や設計者の感覚に頼らざるを得ない現状があります。

リアルな空間で定量的な評価を行うためには生体デバイスを使用するなど、時間もコストも必要となりますが、今回発表された「ToPolog」はVRとAI技術を組み合わせることで、定量的な評価を可能にするというものです。

VR空間だからこそ定量評価が可能となるVRの技術が活かされた「ToPolog」が完成すれば建築デザインのPDCAを合理化するでしょうね。

ソース:ToPologプレスリリース[PR TIMES]










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