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アップルがARKit3を発表!モーキャプやオクルージョン処理などの新機能を追加!

先日発表された「Minecraft Earth」のように、現在ではモバイルARに対応した数々のアプリが登場しています。

こうしたARアプリを開発し易くする、アップルのARプラットフォームARKitの新バージョン「ARKit 3」が発表されました。


アップルがARプラットフォーム「ARKit 3」を発表

2019年6月4日からカリフォルニアにて開催されたアップルの年次イベントWWDCにて、同社はARKitの最新バージョンとなる「ARKit 3」を発表しました。

ARKitでは、ユーザーのトラッキング機能やオクルージョン処理などの機能が追加された他、RealityKit、Reality ComposerといったARアプリ用開発ツールも発表しました。

ユーザーの位置や動きを正確にトラッキング

ARKitはiOS向けのフレームワークとして2017年に公開されて以来、同機能を用いた様々なアプリ開発に利用されています。

新たに登場したARKit 3の新機能に「オクルージョン処理」が挙げられます。これは人物や物体との位置関係を把握することで、ユーザーの前後にオブジェクトをAR表示できるようになります。

従来のARKitはオクルージョン処理に対応しておらず、オブジェクトとの前後関係を認識できませんでした。この点が改善されたことにより、より潤沢なAR体験を開発できるようになります。

モーションキャプチャの精度も向上

また、ARKit 3ではユーザーのトラッキング機能が改善され、位置情報や身体の動きの認識力が向上しました。

WWDCで発表されたデモでは、iPadでスキャンしたユーザーの動きを、横にいるAR表示されたロボットのアバターと同期する様子を披露。

モーションキャプチャの精度向上によって、例えばAR表示されたアバターの動きをユーザーと同期したり、AR表示されたオブジェクトとのインタラクションの精度が上がります。



ARアプリ開発用ツールも発表

また、アップルはAR開発用ツールである「RealityKit」と「Reality Composer」を発表しています。

両方ともARアプリ開発を促進するためのツールで、ARアプリ開発経験の少ないデベロッパーでも、高品質なAR機能をアプリに追加できるとのことです。

「RealityKit」

RealityKitは、iOSアプリにAR機能を簡単に実装できることを目的にしたツールです。

フォトリアルなレンダリングや、カメラ効果、アニメーションなどをアプリに追加できるとのことで、周囲の物体の情報や、環境の反射や影、カメラの動きやモーションブラーなどを利用して、より現実と区別のつかないARを実現できるとのことです。

また、複数のユーザー間で同じAR体験をシェアするためのネットワーク機能も実装しているとのことで、ツールはSwift APIに対応しています。

「Reality Composer」

Reality Composerは、ARを駆使したインタラクティブな体験を開発するためのツールで、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンに詳しくなくても使えます。

ツール内には様々な3Dモデルやアニメーションが付属しており、これらをドラッグアンドドロップによる操作でアプリ内への実装が出来ます。

アプリへの移行はXcode、もしくはAR Quick Lookで行えます。AR Quick Lookでは、SafariやMessagesなどのiOSアプリから、AR表示された3Dオブジェクトに直接アクセスすることが可能です。

また、Reality Composerでは様々な3Dファイルを、アップルのAR向けのファイルフォーマットであるUSDZ形式にインポートすることも可能です。

まとめ

モバイルARでも高機能なアプリ開発が可能になりつつあります。

アップルの開発者イベントWWDCで発表された最新のARプラットフォーム「ARKit 3」は、モーションキャプチャーやオクルージョン処理など、ARアプリ開発にとって重要になる数々の機能が追加されています。

また、RealityKitやReality Composerといった各種AR開発用ツールも併せて発表され、ARアプリ開発のハードルを低くする取り組みを行っています。

参考サイト:Road to VR









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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