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Oculus Quest用のMR動画撮影ツールをOculusが公開!

2019/06/29 22:00

様々なVRゲームの登場に伴って、VRゲーム実況やプロモーション動画などにプレイヤーの実写映像を合成するケースが増えてきました。

こうした、実写とVR内の映像とをシームレスに混ぜるMR(複合現実)動画を手軽に作成できるキットを、Oculusが公開しました。


MR動画を手軽に制作、Oculusが専用キットを公開

VRゲームではプレイヤーの身体の動きがそのまま反映されるため、プレイヤーの一人称視点の動画よりも、VR内にプレイヤーが存在する三人称視点のほうが、よりVR内の臨場感を伝えやすくなります。

代表的なのが大ヒットリズムゲーム「Beat Saber」で、世界中のプレイヤーが自身をゲーム空間の中に反映させて撮影した動画をアップロードしています。

Oculus QuestでMR映像を制作できるツール

こうした、VR内の環境と現実世界とが混ざり合った世界観は、一般にMR(Mixed Reality=複合現実)と呼ばれていますが、こうしたMR映像を制作するためには専用の機材やソフトウェアを揃えたり、複雑なプロセスを通じて撮影する必要があります。

ですが、こうしたMR動画の制作を簡略化するためのツールを、先日Oculusが公開しました。

この「Mixed Reality Capture(MRC)Tools」は一体型VRヘッドセットのOculus Questに対応しており、従来よりも手軽な操作でMR動画を撮影できます。

必要な機材一覧

MRCを使って動画撮影するに当たって必要な機材について、海外メディアVRScoutでは以下の項目を挙げています。

・Oculus Quest

・対応したUSBもしくはHDMIカメラ

・PC(Oculus Questと同じローカルネットワークに接続)

・録画、配信用キャプチャカード(Elgato HD6OS、HD60Proなど)

・Oculus RiftもしくはOculus Rift S(セットアップ時に必要)

・クロマキー背景布

ソフトウェアの準備~撮影

必要な機材を確保した後、次に必要なソフトウェアを準備します。

まず、コマンドラインツール「Adb」をOculus Questにダウンロードします。(詳細な手順は同ブログ内から参照できます)

MRCツールキットはOculus開発者向けサイトからダウンロードできます。また、映像の合成用にフリーのライブ配信用ソフト「OBS Studio」も併せて必要になります。

撮影手順

機材、ソフトウェアを準備した後はカメラの起動を行いますが、これはMRC内のツールから行えます。

MRCのキャプチャ機能はOculus Questから起動可能で、動画の合成はOBS Studio上で行います。ですが、ヘッドセット内の映像をOBSに出力するために、OBS専用のOculus Mixed Realityプラグインが必要になります。

ヘッドセット内の映像がOBSに反映されていることを確認したら、ヘッドセットを装着します。この時点で、既にTouchコントローラーの位置が映像内に合成されて表示されます。

この状態で「Beat Saber」や「SUPERHOT VR」などのVRゲームをプレイすると、VR環境の中にプレイヤーが反映された状態での撮影が可能です。



ゲーム実況やプロモーションなどに活用

冒頭でも述べましたが、VRゲームではプレイヤーの腕や身体の動きが直接反映されるため、一人称視点ではプレイ時の臨場感を中々伝えにくいという難点があります。

このため、現在では多くのゲーム実況者が自身(もしくは3Dアバター)を、VR内に反映させて動画撮影を行うやり方が主流になりつつあります。

また、ゲーム開発者であれば、自作のゲームのプロモーションにMR動画を使うことで、よりプレイ時の没入感を伝えやすくなるという利点があります。

撮影には専用カメラや背景布、また撮影用の広い空間が必要になりますが、MR動画の撮影を従来よりも簡便化するツールの登場は、多くのゲーム実況者や開発者にとって、理想的なツールになりそうです。

まとめ

VRゲームのプレイ動画を撮影する際に、プレイヤー自身やアバターをVR内に反映させて撮影するやり方が普及しています。

こうした、現実とバーチャルを統合したMR(複合現実)動画の撮影には、多くの機材やソフトウェアが必要になります。

先日Oculusが公開した「Mixed Reality Capture Tools」は、Oculus Questで手軽にMR動画を撮影できるツールです。カメラや背景布などの機材は必要になりますが、手軽な操作でMR動画を撮影できます。

ゲーム実況であれば、ゲームの臨場感をより伝えやすくなると共に、ゲーム開発者であれば自作のタイトルのプロモーション動画制作に活用できたり等、多くのクリエイターにとって役立つツールとなりそうです。

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参考サイト:VRScout









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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