リモートワークのVR化が加速!Facebookがバーチャル共同作業アプリを導入へ

新型コロナウィルスの影響で世界中で多くのビジネスがリモートワークに移行しています。
そこで、Facebookはそうした企業の生産性向上を手助けすべく、Oculus Quest向けにコラボレーションアプリを追加することを明らかにしました。
FacebookがOculus Storeにコラボレーションアプリの追加を発表
新型コロナウィルスの影響で多くの人が自宅からのリモートワークにシフトする中、VRを活用することで生産性をさらに向上させることができます。
集中力が途切れがちになると言われる自宅での作業も、没入型のVR環境を利用することによって集中力を維持しながら業務を行うことが可能です。
また、バーチャルワーキングスペースでの作業も現実の姿に近いアバターを使うことで、孤独なリモートワークでも同僚とつながりを保つこともできるようになります。
2020年5月18日のOculus公式ブログへの投稿によると、Facebookはリモートワークをサポートするために2020年後半からOculus Storeにコラボレーションアプリを導入するとのことです。
今回の発表の中で、企業ユーザーをターゲットにしたフル機能のソーシャル / コラボレーションアプリとしてImmersed とSpatialの2つの名前を挙げています。
2020年夏にはImmesedが追加
今年の夏頃にまずImmersedがQuest版のOculus Storeに追加されるとされています。
ImmersedとはVR空間で単独・共同作業ができるバーチャルワークスペースを提供するアプリです。
VR空間にバーチャルスクリーンを5つ追加することができ、同僚と共有しながら作業することができます。
ホワイトボードやアバターを使って、会社にいるのと同じようなブレインストーミングを行うことも可能です。
Oculus Questでは2019年6月から利用することができるようになっていますが、今後より円滑な会社業務をImmersedでできるように、
コンピューターを同時にヘッドセットに接続する機能
ワークスペースのカスタマイズ
プレゼンテーションモード
チーム / ユーザーアクセスの管理
ワークフローの統合
などのアップデートが計画されていているようです。
「今後数か月以内に」Spatialも追加予定
まるで同じ部屋にいるかのように離れた場所で作業できるVR / ARコラボレーションプラットフォームSpatialも今後Oculus Storeに追加予定とされています。
Spatialの特徴は複数のデバイスと互換性があり、リアルなアバターやビデオを通じて1部屋あたり最大25〜30人のユーザーがコミュニケーションできるという点です。
数名のチームと会議を行うのも簡単で、現在のセッションを終了させる必要なくすぐに小会議室へ移ることができます。
当初SpatialはARデバイスのHoloLensシリーズとMagic Leap Oneを中心に対応し、Oculus Questも一応使えるという扱いでしたが、今後数か月以内にOculus Storeにアプリの正式版が追加される予定です。
まとめ
新型コロナウィルスのパンデミックの影響でリモートワークが広がっていますが、
「オフィスじゃないから調子が出ない」
「自宅だと集中力が散漫になる」
という声も多く見受けられます。
そこで、自宅にいながらにしてオフィスにいるのと同じように業務ができる、バーチャルワークスペースが注目されているようです。
Oculusとしては今回の2つのワーキングアプリが追加することで、Oculus Questを企業向けのOculus for Businessとともに生産性ソリューションとして提示する狙いがあるのではないかと見られています。
これから、Oculus Questがビジネスでも見かけることが多くなるかもしれませんね。
参考:Facebook to Start Accepting Collaboration & Productivity Apps on Oculus Quest[Road to VR]

筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。