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スタンドアローンなグローブ型VRコントローラー「Senso」2017年前半にリリース

2016/12/30 11:30

グローブ型VRコントローラー「Senso」が、2017年前半にリリースされる。

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Oculus Touchがリリースされたことで、Oculus RiftとVIVEという代表的なハイエンドVRヘッドセットに専用コントローラーが実装された。これらの専用コントローラーは、ユーザーの腕の動きをトラッキングできるものも、指先の動きをバーチャルに再現するには至っていない。

指の動きまでトラッキングするVRコントローラーは、例えばManus VRのようなデバイスが開発中であるものも、普及したものは現時点ではない。そうした将来普及するかも知れないフィンガージェスチャー・VRコントローラーの候補が、またひとつ加わった。それが「Senso」だ。

Sensoの最大の特徴は、スタンドアローン型コントローラーであることだ。Oculus TouchおよびVIVE専用コントローラーを使用する際は、コントローラーの動きをトラッキングするためにコントローラーとは別に複数のトラッキングセンサーの設置が必要となる。こうしたトラッキング対象の外部から別個のセンサーを使ってトラッキングする方式は、outside-inシステムと呼ばれるのだが、同デバイスはこのトラッキング方式を採用していない。

outside-inシステムと対比されるのがinside-outシステムで、この方式を採用している代表的なデバイスがTangoを実装したスマホである。Googleが開発したARシステムであるTangoは、デバイスから赤外線を放射して位置をトラッキングするため、Tango実装デバイスのほかにトラッキングセンサーを必要としない。

Sensoは、何とinside-outでもなく「built in」型とも呼べるトラッキングシステムを採用している。グローブ型の同デバイスには、5本の指先と手首、そして手の甲の合計7ヶ所にIMU(Internal Measurement Unit:慣性計測装置)に実装しているのである。スマホに搭載されているような加速度センサーを、7個コントローラーに埋め込んだような構造をしているのだ。

Sensoの内部構造を示したイメージ画像

Sensoの内部構造を示したイメージ画像

同デバイスは、7個のIMUを実装することにより、指と手の動きを6FOD(6自由度:xyz座標各軸の位置と傾きに関する合計6種類の情報)の精度でのトラッキングを実現した。

バッテリーも同デバイスに内蔵されており、連続10時間の駆動に耐えられる。同デバイスは、トラッキングおよび動力源に関して他のデバイスを必要としないスタンドアローンな仕様となっているのだ。

なお、同デバイスはSDKも用意されており、Unreal Engine、Unity、C++、そしてAndroidに対応した開発が可能。複数の主要な開発環境に対応しているため、(公式サイトには明記されていないが)Oculus RiftおよびVIVEと連携すると思われる。

Sensoは2017年3月アメリカ・サンフランシスコで開催されるGDC(Game Developers Conference)で公開された後、2017年前半に左右のグローブのセット価格$300で出荷を予定している。

Senso公式サイト
https://senso.me/


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