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バーチャル空間でのDJライブパーティが開催される

バーチャル空間での音楽ライブ環境を提供するTheWaveVRが、7月26日に同社の3度目となる大規模イベントを開催した。

前回、同社はソーシャルVRによって音楽ライブを共有する「N-FOLD」を開催し、参加者はヘッドセットを装着してバーチャル空間での音楽ライブに参加すると共に、他の参加者とインタラクションすることもできた。

今回のパーティーも基本的には同じコンセプトを基にして開催されたが、ライブ空間がより作り込まれ、ユーザーのインタラクション要素が増えるなどの新たな工夫が盛り込まれている。

概要

バーチャル空間でのDJライブ

今回のイベントは「NeoTokyo」と名付けられた近未来的なデザインが特徴のバーチャル空間で行われ、同社がこれまでライブを開催してきたバーチャル空間よりも、よりポップ性と派手さを強調したデザインとなっている。

参加者はバーチャル空間「NeoTokyo」にダイブして、DJのプレイに併せて音楽を聴いたり、踊ったりできる他、ライブ中のインタラクションを盛り上げる要素として、バーチャル空間内で使用できる様々なアイテムが用意されており、たとえば今回のライブで初登場した「Neon Swirls」というアイテムはライブで観客が使用するペンライトのような感覚で、バーチャル空間に絵や模様を描くことができる。

TheWaveVRは今回のライブのためにステージを新たにデザインし直し、アーティストは専用のアバターを身につけて出演するなど、従来よりもより本物のライブに近い臨場感をバーチャル空間で再現するための工夫が盛り込まれている。

VRでしか出来ない独特のビジュアルやインタラクション要素を通して、パーティーに出演するアーティストの世界観を知ってもらうきっかけを作りたい。

同社のCEOであるAdam Arrigo氏は今回のパーティー開催にあたってそう語っており、バーチャル空間を活かした音楽ライブの可能性を切り開く同社の取り組みには今後も注目したい。

HEAVYGRINDERについて

今回のイベントでは米国出身のDJデュオ、「HEAVYGRINDER」がアクトを務めた。ロサンゼルスを拠点に活動するDJ Heavygrinder(Bobbie名義でも活動)とNek0(KATFYR名義でも活動)から成るデュオだ。

プレイする楽曲はEDMを基本とし、メタルやエレクトロニカ、日本のロックやJ-Popなど多岐にわたるジャンルを融合したDJプレイによってダンスフロアを熱狂させる彼らは、その端整なルックスによっても高い注目を集め、ファッションモデルとしても活動している。

2015年には新アルバム「Setsuna EP」をリリース、同アルバムの複数の楽曲がBeatportチャートにランクインした。

毎年、世界中のクラブイベントにも出演しており、クラブイベントの世界的中心地であるスペインのイビザ島や、コーチェラやEDCといった米国での大型フェスをはじめ、韓国、中国、台湾でのライブ出演など、世界的な活動をしている。

TheWaveVRとは

概要

TheWaveVRはテキサス州オースティンに拠点を置くスタートアップ企業であり、VRエンジニアとサウンドエンジニアによって構成されており、社員は過去にHarmonixやMicrosoft、ZenimaxやDisney、Q-Gamesなどで働いた経験を持ち、社員全員がミュージシャン、というエキセントリックな企業だ。

同社が提供するプラットフォームのコンセプトは、全世界の音楽ファンが時と場所を選ばずに音楽ライブに参加して、ソーシャルな交流を可能にするものだ。

音楽ファンはお気に入りのDJやミュージシャン、フェスティバルに参加するために世界中を駆け回る必要はなく、同社はこれまでにない新しい形で音楽を楽しみ、友人と共にソーシャルに体験できるプラットフォームの提供を目指している。

TheWaveVRのライブには専用のアプリを通して参加することが可能で、アプリはSteamにて公開されているが、同サービスは現在ベータ版で運用しているため米国内のみでの展開になっており、日本では使用することができない。プラットフォームはHTC Vive、Oculus Rift両方に対応しているので、同社のサービスの海外展開が望まれる。

音楽ライブ「N-FOLD」について

また、TheWaveVRは6月28月にバーチャル音楽フェス「N-FOLD」を開催している。同ライブもソーシャルVRを活用した音楽パーティーで、ミュージシャン/音楽プロデューサーのフライング・ロータスが率いるレーベル、BRAINFEEDERとのコラボレーションによって実現した。

ビジュアルはオーディオビジュアルアーティストのSTRANGELOOPが担当し、同氏が生み出すサイケデリックな映像は、音楽と映像、インタラクションそれぞれの間に横たわる溝を埋め、それらが一体となった深い没入感を持つ音楽環境を創り出す。

これまでにもThe Weeknd、Future、ローリング・ストーンズ、エリカ・バドゥやフライング・ロータスとのコラボレーションを経験しており、彼が生み出す映画的な映像体験は、共感性を重視したVR音楽体験に深い没入感をもたらす。

参照元:Road to VR

Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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