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アーティストの仕事は未来をデザインすること 『攻殻機動隊』神山健治監督が語るVR(バーチャル・リアリティー)

2016/03/09 20:06

3月5日(土)にデジタルハリウッド大学にて、VR・パノラマ系ニュースメディア「パノラ」主催の「お父さんのための最新VR講座」が開催された。

株式会社パノラプロ 代表取締役 広田氏

第1部は、主催者である株式会社パノラプロ 代表取締役 広田氏がこれまでのVRに関する変遷や最新情報をご紹介。

VRの普及の難しさなども分かりやすくご説明いただいた。

 

株式会社DroneGames 代表取締役 黒田氏

第2部は、株式会社DroneGames 代表取締役 黒田氏によるドローン講座。

過去のイベントやドローンレースの動画、また実際に目の前でドローンを実演したりと盛況だった。

ドローン実演の模様

 

第3部:『攻殻機動隊』の神山監督が語るVR

「私があったらいいな・・・と思って『攻殻機動隊』や『東のエデン』で映像化したものが2年後には実現している。」

本イベントの目玉である第3部、神山健治監督と週刊アスキー元創刊編集長 福岡教授とのトークセッションでの一コマだ。

神山監督

 

アーティストの仕事は未来をデザインすること

「『攻殻機動隊』の草薙素子が装着しているヘッドセットや『東のエデン』のエデンシステムとか、そのままじゃないけれど、思い描いたものが世の中に実際に生まれてくるところを見るよ、アーティストの仕事は未来をデザインすることだと思うんですよね。」

神山監督のアニメで出てきたシステムと類似したものを、実際に作ったエンジニアの方にお話を聞いたところ、思っていた通り、アニメを見てイメージを沸かせ、作った作品だったらしく、改めて映画監督としてアーティストしてすべき仕事は”未来をデザイン”することだと感じたそうだ。

 

エンタメには余白が必要

今回、神山監督はVR初体験でOculus用VRアニメ「Henry」やバーチャル空間で立体オブジェを作る「Mideum」など、全4作品を体験し、重さはないが質感を感じた微妙な違和感が逆に良いと感じたようだ。

VRは医療系などにも応用されているので、そちらはリアリティが必須だが、エンタメはいい意味で余白があった方がいいと思うので、この微妙な違和感があるからこそ、VRに面白味を感じるとおっしゃっていた。

この体験を通じて、以前までは映画を立体視するメリットに対して懐疑的だったのが、VR視聴型の映画にも興味を示したようだった。

 

VR映画にも興味あり

「3D映画は2時間見るのは厳しいが、VRだったらそれより長くなっても見れるかも。この先の作品でVR映画が作れたら面白そうだなと感じました。」

神山監督は、5月末あたりに新作映画の発表を行う予定だ。

今作でなくともVR版「攻殻機動隊」や「東のエデン」が映像化される日はそう遠くないのかもしれない。

VR(バーチャル・リアリティー)はアーティストと触れ合う事で化学反応を起こし、また新たなクリエイティブを生まれる可能性を引き出してくれる。今回のトークセッションを聞き、改めてそう感じた講座だった。

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