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ウォルマートが公式アプリにAR機能を追加!商品レビューなどの様々な情報をAR表示!

現実世界に3Dデータを重ね合わせるAR技術は、ショッピング体験にも活用することができます。

米国の大手スーパーマーケットのウォルマートは、スマホアプリにAR機能を新たに実装しました。

スマホを商品にかざすだけで、値段や商品レビューなどを素早く確認できます。


ウォルマートが店内でのショッピング体験にARを導入

ウォルマートはこれまでにも同社の従業員の研修にVRを導入するなど、VR/ARの活用を積極的に進めている企業です。

今回、同社が展開するスマホアプリに搭載された「ARスキャナー」という機能では、店内にある商品の値段を確認したり、従来はオンラインストアでしか見れなかった商品レビューなど、様々な情報をAR表示します。

ARスキャナーで、商品に関する様々な情報を確認できる

AR機能の使い方は簡単で、ユーザーはARスキャナーを起動してスマホを商品にかざします。

すると、商品の名前や価格、ウォルマートのウェブサイトに投稿されている商品レビューなどが3Dデータとして現れ、商品の傍に表示されます。

このARスキャナーはiOS 11.3以上を搭載したiOS端末に対応しており、ウォルマート社内で行われたハッカソンにて開発されたものです。

同社の開発者によると、ARを用いて顧客のショッピング体験をより優れたものにするにあたって、重要なポイントが3つあるとのことです。

ARを活用したショッピング体験で重要なポイントとは?

ARスキャナーの開発者は、本機能の開発にあたって留意したポイントについて以下のように言及しています。

・アプリにデータを素早く読み込めるだけでなく、実際に使用した際にスムーズに使えるかどうか。アプリの操作がややこしく、顧客がストレスを感じないかどうか。

・ARによって、商品の価格以外の情報を知ることができるようになれば、商品の購買率が上がるかどうか。

・使い方がシンプルで、かつ使ってみて楽しいと感じられれば、顧客はARスキャナーを実際に使うかどうか。

スマホアプリを活用すれば、購買体験の質が向上するか

ウォルマートが展開しているスマホアプリでは、例えばアプリ上で決済を行えたり、買った商品を無料で配達してくれるなどのサービスが使用可能で、App Storeでの評価も4.7と好評です。

ここに新たにAR機能を追加することで、店舗に足を運ぶ顧客の満足度は向上するのでしょうか。

同社の研究開発部門であるWalmart LabsのシニアエンジニアリングマネージャーのTim Fields氏はブログにて、

ウォルマートに足を運んでくれる顧客の方は、おもに価格の確認を目的に我々のアプリを使ってくれています。我々のチームはこのアプリのポテンシャルをよく認識しています。(中略)顧客がARスキャナーを起動すれば、スマホのスクリーンとレンズを通して、デジタルと物理世界を直接繋ぐことができます。

と、述べています。

ARスキャナーによって同社の業績にどのような影響をもたらすのかはまだ未知数ですが、顧客の視線から見れば、ARによって価格以外の情報も参考にしながら商品を選ぶことができれば、買い物の質が向上することは間違いないでしょう。



様々な企業がショッピング体験にARを活用

ショッピング体験にARを活用する取り組みはウォルマートが初ではなく、これまでにアマゾンなどの様々な企業が、ARを取り入れたショッピング機能をリリースしています。

アマゾン

例えば、アマゾンの公式アプリにはAR機能が搭載されており、アマゾンで購入できる様々な商品をARで確認することができます。

このAR機能は2017年11月にリリースされましたが、リリース時点で既に400種類以上もの商品をARで確認することが可能で、家具から装飾品、電化製品、キッチン用品から玩具まで、様々な商品が対象です。

アプリのカタログの中から商品を選ぶと、iPhoneのトラッキング機能によって床の高さや角度を認識し、様々なアイテムが実際にそこにあるかのように表示されます。また、商品が気に入ったらそのまま購入に進むこともできます。

イケア

また、大手家具メーカーのイケアは、AR機能を搭載したスマホアプリ「IKEA Place」をリリースしています。

IKEA Placeでは、イケアの家具の3Dモデルを実物大でAR表示して、自宅やオフィスなどのあらゆる場所にバーチャルに設置できます。実物大の家具を3Dモデルで確認できるので、配置したい部屋にフィットするかどうかなどを手軽に確認できます。

3Dモデルのクオリティは、実際の家具と比較して98%と高い再現性であり、布地の質感や、家具に当たる光や影までも再現しています。店舗に足を運ばなくても、求めるサイズやデザインを確認できます。

また、アプリを通じてイケアのウェブサイトに接続できるので、そのまま商品の購入に進むこともできます。

この他にも、中国の大手ECサイトのアリババが開発する「Taobao Buy」など、ARを活用したショッピング体験は様々な企業が開発を行っています。

まとめ

米国の大手スーパーマーケットのウォルマートが、同社のアプリにAR機能を追加しました。

新たに追加された「ARスキャナー」では、店内の商品をスマホカメラでスキャンすると、商品の名前や価格、ネット上に掲載されている商品レビューなどをその場で確認することができます。

この機能によって購買率や顧客の満足度が上がるのかどうか、現在は未知数ですが、これまで実店舗での買い物では、商品を選ぶ際の基準は値段ぐらいしかありませんでした。

ARによって、商品レビューなどの様々な情報が得られるようになれば、より質の高い商品を間違いなく買うことができそうですよね。

参考サイト:VRScout
 










フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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